消毒副生成物とは?

消毒副生成物とは水道水中に含まれている塩素と有機物(フミン質)やし尿、工場排水中の有機物が反応して生成されたもので、生成量は水温や有機物の量、水の滞留時間、残留塩素量によって左右されます。

 

消毒副生成物の水質検査は、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律ビル管理法)」が適用される建物を対象に検査を行うことが義務付けられています。さらに、検査時期は水温の高くなりやすい、6月から9月の間に実施することとされています。

 

水質検査の対象とされている消毒副生成物は全部で12項目あり、クロロホルム・ジブロモクロロメタン・ブロモジクロロメタン・ブロモホルム・総トリハロメタン、クロロ酢酸・ジクロロ酢酸・トリクロロ酢酸、ホルムアルデヒド、シアン、塩素酸、臭素酸となっています。

 

12項目のうち、クロロホルム・ジブロモクロロメタン・ブロモジクロロメタン・ブロモホルムの4項目は「トリハロメタン」と称されています。そして、4項目の値を総和した「総トリハロメタン」を合わせた5項目は、水道水の水質保全の指標の一つとされています。

 

次回から、消毒副生成物のそれぞれの特徴や水質検査における注意点を解説していきます。