【検査項目解説!】鉛について

12.鉛及びその化合物(基準値:鉛の量に関して0.01 mg/L以下)

 

鉛及びその化合物は、錆にくく、加工しやすいため、広く給水管として使用されてきました。しかし、近年では鉛管から溶出する鉛の健康影響が問題視されており、鉛の溶出がないものに取り替えられています。

 

朝一番や長期間留守にした後などに流した最初の水は、滞留していたため、鉛の濃度が高くなることがあります。そのため、こうした水はバケツ一杯分くらい飲用以外(掃除や洗濯、トイレなど)に使用するのが望ましいです。

 

また、軟水やpH値の低い水でも、鉛管から鉛が溶け出すことがあります。急性中毒では、腹痛、末梢神経炎、急性脳症、貧血などの症状が現れます。慢性中毒は鉛を取り扱う職場などで起こりやすく、胃腸障害、末梢神経障害などといった障害が現れます。