【検査項目解説!】亜鉛について

13.亜鉛及びその化合物(基準値:亜鉛の量に関して1.0 mg/L以下)

 

亜鉛は、自然水中に微量に含まれていますが、水中への汚染として、鉱山廃水や工場排水等の混入が考えられます。

 

また、水道の障害として、給水管に使用した亜鉛めっき鋼管からの溶出によるものがあります。亜鉛めっき鋼管にpH値の高い水道水を通すと、より亜鉛が溶出しやすくなります。濃度が1 mg/Lを超えると白濁したり、お茶の味が悪くなったりします。

 

水道水が白く濁る現象は、空気による場合もあります。コップなどの容器に水を入れた時に下から透明になり濁りがなくなれば、原因は空気なので安全性に問題はありません。亜鉛はヒトにとって必須元素であり、毒性は極めて低いとされていますが、急性中毒では胃腸障害、嘔吐などの障害が現れることがあります。