【検査項目解説!】鉄について

【検査項目解説!】鉄について

14. 鉄及びその化合物(基準値:鉄の量に関して0.3 mg/L以下)

 

鉄は、地殻中に多量に存在する元素で、多くは酸化鉄の状態で産出します。配水管のほとんどが鋳鉄管や鋼管であり、老朽化すると鉄分が溶解して水に色がつき、布や器物などを黄褐色に着色します(0.3 mg/L以上)。

 

また、更に高い濃度で含まれると、水にサビのにおいや味がつきます(0.5~1.0 mg/L)。家庭内の配管が錆びている場合、貯水槽が老朽化している場合などに赤水が発生します。

 

鉄もヒトにとって必須元素で、1日に7~48mg必要とされています。少量であれば赤水を飲んでしまっても健康に影響はありません。鉄の水質基準値は、健康への影響という理由よりも着色、水の色やにおいが悪くなるという理由から定められた数値です。