【検査項目解説!】銅について

【検査項目解説!】銅について

15. 銅及びその化合物(基準値:銅の量に関して1.0 mg/L以下)

 

銅は、黄銅鉱、班銅鉱、輝銅鉱等に含まれて産出します。水道水中に銅管からの溶出があると、銅の金属味や着色があります。銅管を使用した給湯器は水温が高く、銅の溶出量が多くなります。

 

銅を含んだ水が蒸発して銅が残る場合や、銅が石鹸と反応し銅石鹸をつくる場合、タイルや布が青色になることがあります。浴槽がピンク色やベージュ色だと、浴槽にためた水が青く見えることがありますが、これは光の吸収、散乱によるものです。銅が原因で水が青く見えるのは、約100 mg/L以上含まれている時です。

 

銅もヒトにとって必須元素であるため、健康への影響は低いです。銅の水質基準値も、鉄と同様に健康への影響ではなく、水の味が悪くなるという理由から定められました。