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- ミネラルウォーターってどのような水?
今回は、「 ミネラルウォーターってどのような水? 」についてコラムを書かせていただきます。
皆さんはペットボトルの水を購入されていらっしゃいますか?
全て「ミネラルウォーター」だと思われている方も多くいらっしゃると思います。
実はミネラルウォーター以外の種類の水もあるのです。
■ ミネラルウォーターとは?
ミネラルウォーターは、食品衛生法でミネラルウォーター類の分類のうちの一つです。
ミネラルウォーター類は、食品衛生法で 「水のみを原料とする清涼飲料水をいう。」と定義されています。
農林水産省の品質表示ガイドライン (2食流第1071号、改正:
平成7年2月17日 7食流第398号) により、これらは、次の表の通り、 ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーターの4つに分類されています。
ミネラルウォーター類の原水としては、表1にあるように、地下水を使用しているものと、水道水などを使用しているものがあります。
また、製造方法としては、原水を簡単にろ過した後、殺菌し、ペットボトルなどの容器に充填するのが一般的な方法です。殺菌方法としては、加熱殺菌、ろ過除菌、紫外線殺菌、オゾン殺菌などがあります。殺菌以外に、複数の原水の混合やミネラル分の微調整などの処理を行っている水もあります。
表1 ミネラルウォーター類の分類
(「農林水産省 ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン」より)
これらの水を販売するためには、決められた項目の検査をし、その結果が規格に適合していなければなりません。
■ ミネラルウォーター類の検査にはどんな項目があるの?
ミネラルウォーター類でも、殺菌又は除菌の製造工程を行っているかどうかで検査項目が変わってきます。
殺菌又は除菌の製造工程を行っているミネラルウォーター類の検査項目は下記の表2の44項目です。
表2 殺菌又は除菌を行っているミネラルウォーター類の検査項目
(「食品、添加物等の規格基準」より)
殺菌又は除菌の製造工程を行っていないミネラルウォーター類の検査項目は下記の表3の15項目です。
表3 殺菌又は除菌行っていないミネラルウォーター類の検査項目
(「食品、添加物等の規格基準」より)
これらの検査を行い、一つでも基準値を満たしていなかったりすると、販売することができません。
安全で安心なお水をいただけることに感謝ですね。
(出典:一般財団法人 日本宅配水&サーバー協会「農水省 「いわゆるミネラルウォーター類の分類」」)