給湯水に必要な水質検査って何?

給湯水に必要な水質検査って何?

今回は、給湯水に必要な水質検査って何? についてコラムを書かせていただきます。

 

■ 給湯設備とは

給湯設備にはどのようなものがあるでしょうか?一般家庭の台所にある瞬間湯沸かし器などの瞬間式や電気温水器などの貯湯式、家庭用のお風呂の給湯器、ビルの機械室等に加熱装置を設け、配管で必要な場所に給湯する中央式などがあります。

■ 水質検査が必要なのはどんな給湯設備?

中央式の給湯設備を設けている場合は、給湯水の汚染が特に懸念されるため、当該給湯水について、給水栓における水質検査を実施することが必要です。ただし、当該給湯設備の維持管理が適切に行われており、かつ、末端の給水栓における当該水の水温が55度以上に保持されている場合は、水質検査のうち、遊離残留塩素の含有率についての水質検査を省略しても良いとしております。

 

■ 給湯水はどんな管理、水質検査が必要なの?

レジオネラ属菌等による水の汚染に伴う健康影響を防止する観点から、その水が人の飲用、炊事用、浴用その他人の生活の用に供する目的で供給される場合には、水道水質基準に適合する水を供給することとされており、給湯設備についても貯湯槽の点検、清掃等適切な維持管理を実施することが必要です。

 

特定建築物については、中央式の給湯水も給水と同様に定期的に水質検査をする必要があります。

詳細は、下記ページの下部「特定建築物を管理されている方」をご覧ください。

https://www.suisitubunseki.com/water/apartment.html

 

また、給湯水のレジオネラ属菌の検査に関する法令上の規定はありませんが、厚生労働省の「建築物における維持管理マニュアル」に基づき維持管理を行い、日常管理の効果を確認する目的で検査することは有効と考えられます。給湯水からレジオネラ属菌が検出された例もあるため、定期的なレジオネラ属菌検査をおすすめいたします。

 

これから汗ばむ季節。家庭用24時間循環風呂や追い炊きを繰り返しているお風呂でも一般細菌、大腸菌、レジオネラ属菌による汚染の可能性があります。水質検査を行い、

ご確認いただく方法もありますが、こまめに浴槽内をこすり洗いをする、水の入れ替え頻度を見直す、などをして衛生面に気を付けて気持ちよく利用したいですね。