冷却塔の管理について

今回は、冷却塔の管理 についてコラムを書かせていただきます。

 

■ 冷却塔とは

冷却塔とは、ビル空調などにある冷暖房設備である冷凍機の冷却水を冷却する役割を担っています。冷凍機の冷却水は使用すると温度が上昇するため、温度が上昇した冷却水は一度冷却塔で冷やされて再び冷凍機へと送られています。

 

どんな管理をすれば良いの

①レジオネラ症を防止するための水質検査

冷却塔内で冷却する際に発生するエアロゾルによって冷却水中の細菌類が空中に飛散されるので、レジオネラ症防止のための維持管理等が重要になります。

冷却塔の稼働状況に応じてレジオネラ属菌の水質検査を実施しましょう。特に5~9月にかけては、冷却水がレジオネラ属菌増殖の最適温度(36℃前後)に近づくため要注意です。

冷却塔の管理について

(横浜市「ストップ!!レジオネラ~レジオネラ症防止対策のポイント~」より)

 

②冷却水起因の設備トラブルを防止するための水質検査

冷却塔の運転状況によってスケールの生成や腐食を引き起こす可能性があります。

冷却水起因の設備トラブルを防止するために「冷凍空調機器用ガイドライン JRA-GL02:1994 社団法人 日本冷凍空調工業会」を基にした定期的な水質検査を行うことが勧められています。

詳細については、

冷却水の水質検査とは?~基準値項目編~

冷却水の水質検査とは?~参考項目編~

 

をご参照ください。

 

 

人が安心・快適に過ごせるように、設備が長く運用できるように、定期的な水質検査の実施で管理されることをお勧めいたします。