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- 亜硝酸態窒素と硝酸態窒素ってどんな物質なの?
亜硝酸態窒素と硝酸態窒素は、土の中や植物の中、飲料水を含めた水の中など様々な場所に広く存在しています。
水の中の亜硝酸態窒素や硝酸態窒素は、無機肥料や腐敗した動植物などに含まれる「窒素化合物」に由来しています。
窒素化合物は、土の中で微生物などの働きによって
アンモニア態窒素 → 亜硝酸態窒素 → 硝酸態窒素 → 窒素ガス
という流れで、形を変えていきます。
窒素ガスはそのまま大気中に放出され、一部の微生物などが栄養源としています。
硝酸態窒素は植物の栄養源となっていて、いずれはアンモニア態窒素となり、ぐるぐると大気や土の中などを循環していきます。
また、アンモニア態窒素は土とよく馴染むのですが、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素は土とは全く馴染まないので、雨などの水に乗って地下水まで浸透していきます。
そして、地下水はいずれ湧水として河川や井戸水として地上に現れ、私たちが飲料水の水源として利用しています。利用している水の中には微量ですが、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素が含まれているので、灌漑用水などでまた土の中に戻っていきます。