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13.陰イオン界面活性剤 (基準値:0.2 mg/L 以下であること)
陰イオン界面活性剤は、一般的な台所用合成洗剤として用いられている他、繊維・製紙・金属・化粧品・医薬品・食品工業・土木建築業など幅広い産業分野で利用されています。
陰イオン界面活性剤は生物学的に安定であることから環境中でも残存しやすく、過去においては下水道の発達していない地域の河川における発泡・活性汚泥に対する影響による下水処理場での処理能力の低下・水生生物への影響・水道水や井戸水への混入などの問題を引き起こしました。
基準値の経緯は、健康への影響もさることながら通常0.5~1.0 ppm程度で水に泡を生じるようになるので、外見上好ましくないという理由があります。なお、1992年に泡立ちの抑制を確実にする観点から基準値を0.2 mg/Lとなりました。