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- 水質検査の必要性とは?
水質検査はなぜ必要なのか?皆様の健康と安心のために。Water
人々の生活に欠かせない「水」、日本は水道水をそのまま飲用できる非常に稀な国ですが、日々何気なく使用している水道水や井戸水は定期的な検査をせずに使用し続けても安全なのでしょうか?
無色透明な水であっても給水設備の異常などが起こると、知らないうちに水質の悪化や菌の増殖などといった目に見えない異常が発生することがあります。水質が悪化し飲料水として不適切な水は、人体への影響に加え感染症発症などの健康問題が発生するおそれもあります。また、近年では水道水の消毒に用いられる塩素がトリハロメタン(発ガン性物質)を作り出してしまうという問題が指摘されています。
ビルやマンション、複合施設などに受水槽が設置されていることがありますが、管理者は常に水の安全性について意識して維持管理に努め、その施設の利用者に安全な水を提供しなければなりません。しかし、「においがする」「濁っている」「味がある」「色が付いている」といった水の異常にいち早く気付くのは、利用者の方々である場合が多々あります。
利用者であっても管理者であっても、何かが起こってしまう前に毎日使う水に対して意識を向け、健康と安全のためにも定期的な水質検査を実施することが大切です。
直結給水方式の場合
水質管理された水が供給されているので、基本的には水質検査は不要です。しかし、水道メーターから蛇口にかけての配管やご自身で設置された浄水器といった給水装置は、利用者による維持管理が求められていますので、装置不備による水質悪化に注意が必要です。水の味や臭い、色、濁りに変化がないか、日ごろから注意を払っておくことが大切です。ご使用中の水に不安があるお客様には、水質16項目をおすすめしています。
小さな受水槽を設置している場合
有効容量5m³以下の受水槽が設置されたマンションやアパート、一戸建てを管理されている場合や実際にお住まいになっている場合、水質検査の義務は発生しません。
しかし水道管とは違い水が空気に触れる受水槽の内部は徐々に汚れていき水質悪化の原因となります。
そのため、定期的な受水槽内の清掃と槽内の水質に異常がないかを確認するための水質11項目をおすすめしています。
また、有効容量が5m³を超え10m³以下の受水槽の場合、「小規模給水施設」に分類され、各市町村や自治体の条例などによって維持管理が推奨されています。設置されている施設(条例該当施設)によっては受水槽の清掃や水質11項目の義務が発生する場合があります。条例該当施設に当てはまらない場合であっても、受水槽の清掃や水質検査などの適切な維持管理が求められています。
関連ページ
大きな受水槽を設置している場合
有効容量10m³を超える受水槽を設置している場合は、設置者または管理者による受水槽設備と水質の維持管理が義務付けられています。
詳しい内容は、こちらに掲載していますのでご覧ください。
井戸水を使用している場合
ご自宅で井戸水を利用している場合、井戸水の水質チェックは利用者ご自身で実施する必要があります。ポンプや給水管などの定期的なメンテナンスを怠ってしまった場合や滅菌設備を設置していない場合、水質悪化にともなう雑菌や大腸菌などによる汚染が懸念されます。
※周辺の環境変化にご注意ください
井戸水を利用している場合、大雨による水源環境や地下水脈の変化、季節的な影響などにより水質が悪化する可能性があります。知らず知らずのうちに水質が悪化している井戸水を利用してしまわないように、定期的な水質検査をおすすめしています。
飲食店を開業する場合
飲食店を開業する場合、水質11項目の「水質検査結果報告書」の提出を管轄の保健所などから求められる場合があります。
保健所などへの水質検査結果報告書の提出は開業前の一度のみですが、安全で衛生的な食品をお客様にご提供するためにも、定期的な水質検査をおすすめしています。
また、調理場の規模によっては、排水の水質管理が義務付けられています。その他、調理場の衛生状態を確認する簡易衛生検査を定期的に行うことをおすすめします。
関連ページ
漏水が発生した場合
突然、漏水が発生した場合、漏水を止めるためにも原因究明が急がれます。また、どんなものが含まれているか分からない水を放置しておくのも不安だけが残ります。さらに、ビルやマンションなどを管理している場合はテナント様や居住者様とのトラブルなどにも繋がりかねません。
漏水発生の場合、水質検査によってその水に含まれる成分からその水の種類(雨水・地下水・水道水・生活系排水・汚水など)を推定することができます。水種の推定が、漏水の原因究明の一歩となります。漏水検査の豊富な実績がある水質分析.comにお気軽にご相談ください。
船舶を管理されている場合
船舶の飲用水タンクに積み込まれた飲用水は、少なくとも年に一回の水質検査が必要となります。適切な管理がなされなかった水が、船上での感染症伝播の原因となってしまわないように、飲用水タンク水の水質検査を行うことは非常に大切です。実施する検査は水質11項目が一般的ですが、お客様のご要望に応じたオーダーメイドの検査も可能です。水質分析.comは船舶衛生ガイドに則り、快適な船上生活を提供するためのお手伝いをします。